狂ってる。
自分の限界を知りたいが為に、限りなく広く続く画材を求めてる。
動植彩絵の「牡丹小禽図」が頭をよぎる。画面いっぱいに牡丹を描き続け、筆を止める事を忘れた、というより知らないかのように。この人の瞳は万物をどう映していたんだろうか。研究者は実はそれが知りたいが為に、研究を続けているんだと思う。描きながらもその絵の中に居て、だから200年を経た今も観たものをその絵の中に引き込む。
その前に立てば、己も白象の元へ集まって来た小さな生き物になる。
鳳凰を敬い、その裾に慕う小禽となる。こんなに単純化された鳳凰が、なぜにこれほど気高く映るんだろう。振動もないのに音楽が流れているのがわかる。その前に経っている間は重力すら感じない。
この男の85年間が放出したものとは200年かけても計り知れない。
もはや本人に語ってもらうしか、コチラに残された時間が足りない。
2009年秋季特別展「若冲ワンダーランド」
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