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びぶりおてか

私家版 Caffè Biblioteca

2012/3/23(金)ボストン美術館 日本美術の至宝・東京国立博物館

図録にある「かつての日本美術ギャラリー」とある写真。私が初めてボストン美術館に訪れた際の光景がこれだった気がするが、、、今は変わっちゃってるの?

 

入り口から早々に覚三先生がお迎えくださる。しゃんと立ってるけど”酔李白”とつぶやいてしまいそうな竹竿を手にした釣人(ちょうじん)姿。こんなトコに置くなら記念撮影OKにしてほしい。

岡倉覚三像 平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)「五浦釣人」三体の内1体

 

江流百里図 狩野芳崖

騎龍弁天  橋本雅邦

1室は仏画なので後回しにするつもりが、端からこの2点を出されては反則技。窟から波立つ雲を裂き白龍の背に乗って現れる弁天は、やたらと女性美が艶めかしく、雲座の蓮華は半跏趺坐の足がかかり、たわわな花糸があふれ出そうな表現で、そこでまたふくよかさの映えが増す。うねる白龍の肉感さえ女性的で仏画をここまで官能的に画くものかと感心しつつも、これが本来な気もする。美しい。

 

僧形八幡神座像 康俊 1328年鎌倉時代

 

吉備大臣入唐絵巻 四巻 12世紀後半

後白河法皇の娯楽の産物がここにも。

平治物語絵巻 三条殿夜討巻 1巻 13世紀後半

後白河を拉致した牛車を取り囲む群衆の中に名のある武士出あろう箇所に空白の短冊がある。記名が無いのが口惜しい。

観音図 一山一寧賛  一面 14世紀初

白衣観音図 狩野元信 一幅 16世紀前半

韃靼人狩猟図 伝狩野元信筆 二面屏風 16世紀前半

 

韃靼人朝貢図屏風 伝狩野永徳筆 二曲一隻 16世紀後半

龍虎図屏風 長谷川等伯筆 六曲一双 墨画1606年

鷙鳥図屏風 曽我二直庵筆 六曲一双 墨画 17世紀

数少ない二直庵作品。羽を鎮めた鷲が瀧音を顧みる姿、視線、体羽のかき分けと背羽根の気高さはさすが曾我直庵親子。遠く眼下の谷底、この上を悠と飛ぶ姿が見える。 個人的には先の等伯の龍虎図より好み。

十雪図屏風 狩野山雪筆 六曲一双 墨画 17世紀前半

四季花鳥図屏風 狩野永納筆 六曲一双 金地着色 17世紀後半

山雪の血がまさに映し出されてる、保存状態もみごとすぎ。デザインと写実の混沌も味なのか、おもしろい。

海棠に尾長図 狩野探幽筆 一幅 絹本着色 17世紀後半

探幽らしい柔らかく優しいたっち。うるっとくるな。

王昭君図 土佐光起筆 一幅 絹本着色 17世紀後半

龍笛にある「王昭君」悲しみに暮れ馬にゆられていく様子を良く表現した曲で大好きだ。

仙境・蕭史・弄玉図 狩野養信筆 三幅 19世紀前半 絹本着色

美しい彩色。江戸のお抱え絵師団木挽町狩野家。

鸚鵡図 伊藤若冲筆 一幅 絹本着色 18世紀後半

十六羅漢図 伊藤若冲筆 十六幅のうち四幅 墨画

2000年の京博で六幅、内2幅が今回も同じ。残り八幅はいつ来てるんだろう。この二幅はなるほどの再来日。若冲の墨画技を余すこと無く表現されている。暫し筆を追い楽しむ。

芥子図屏風 宗達派筆 六曲一双 金地着色 17世紀中頃

松島図屏風 尾形光琳筆 六曲一隻 着色

邸内遊楽図屏風 六曲一隻 金地着色 17世紀

 

以下 曽我蕭白

楼閣山水図屏風 六曲一双

龐居士・霊昭女図屏風(見立久米仙人) 六曲一隻

ようやくたっぷり時間を取ってみることが出来た。印象が全く変わった。この二点は2005年京博出展雲龍図 八面 胴の部分はやはり他方の龍だと思いたい。出歴だけでも解明したらおもしろいのに。

鷹図 二面

朝比奈首曳図屏風 二曲一隻

風仙図屏風 六曲一隻

商山四皓図屏風 六曲一双

虎渓三笑図屏風 二曲一隻

鷹図 一幅

山水図屏風 六曲一隻

酔李白図屏風 六曲一隻

世界観が最高潮に達してる。

この最後の部屋がこれほど余裕を持って見れるとは思ってなかった。どうも、皆様最初の絵巻に並ぶのにエネルギーを使い果たした様で。内容が濃いのに、展開がいろんな意味でみごとで、1日充実して見る事ができた。すごいな東博。会期中、もう一度はいきましょう。