会から離れへ / 雨露離(うろり)
雨露離(うろり)
葉にのった雨露が次第に満ちて、すっと落ちる様を表す言葉。
体の軸十文字に引き開かれた弓から、満を持して矢が放たれる「離れ」を雨露離(うろり)の離れというのだそうだ。
「昔の人の表現は、本当に美しいな。」と言って、先生が今日、教えて下さった言葉だ。
弓の動作にはこういった、品格を重んじた美しい表現が沢山ある。
「梨割り」というのも弓の場合は、まっ二つに切り割れる様を「離れ」の表現に用いるのだそう。
内から発するような、すぱっという音で、真ん中から均等にまっ二つに割れる。
潔くも、潤いのあるキレ。
美しい。
一手追えて射場から戻った私に「離れが少し雑だったぞ」と指摘された後に、
これらをお話下さった。。。。(涙)
がちがちに考えながら早矢を引いてしまった気がしたので、ちょっとユルくしてみよーと、引いた乙矢だった。ちゃんとバレルのだ。
心から尊敬する師に巡り逢えるなんて、滅多にない。と、同期や先輩方に言われる。
今日も師との出会いに感謝した。
不肖の弟子でごみんなさい。