びぶりおてか

私家版 Caffè Biblioteca

ビクタースタジオでハイレゾ聴き比べてきた。

結論から言うと

ウッドコーンスピーカーに決定打でた。

たまたまのタイミングでCDプレイヤーが壊れて、何をどう買い替えるかグラグラしていたが。

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「悪の草」ぢゃない、『悪の華』。


Buck-Tick 『悪の華』2015年リミックス版ハイレゾ音源試聴会にご招待頂けたので、懐かしの青山ビクタースタジオに行ってきた。
※多分今は“青山”はつけないのかも(笑

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音の聴き比べにノラジョーンズではだめなんだ。

試聴会はプログラムに恵まれており、試聴対象は、古くともあらゆる旋律を舐めるように聴き込んだアルバムで、

・90年オリジナル版のハイレゾ処理
・90年オリジナル CD版
・当時は既に発売されなかったアナログ版。(先に来るサンプルはカセットテープだったが)
・2015年版リミックスのハイレゾ音源
・一般向ウッドコーンスピーカーのAVコンポによる2015年版ハイレゾ

 

技術畑の人の出し方はさすがです。
どんな営業より説得力がある。

 

音というのは本当に視聴環境にシビアで、それによって作品のグレードにさえ影響がでる。
日頃手持ちの環境で出来うる限りの体制をとって聴こうとしてるけど、そうそうお金もかけられないし、本当の音が聴けてないだろうごまかし感は拭えないもの。
今回、併せて90年代のCD音源を、日本語の音楽試聴において最高の環境下で聴けたのは、その点でも人生のストレスが一掃された気がした。
一般のCD音源が持ち得るフルスイングの体感は、がっかりも含め(笑)納得づくめの良い体験だった。
 

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 手始めの慣らしみたく聴かされたオリジナル版ハイレゾ処理は、
オリジナルミックスのヴォーカル強調が過ぎてしまって、あっちゃん一人で頑張っちゃってるみたいだった。

女優泣かせのハイビジョン映像が出てきて、見てはいけないものを見てしまっているあの感覚に近い。

ハイレゾも準備無しではこんなに容赦ないものなのかあ。。。
音が物質となってダイレクトに迫ってくるけど丸裸にされた25年も前の音源なんて家で素面で聴けないよう(笑
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その後聴いたアナログ版の安心感ったら。
多少リズム隊がモヤっとするものの、
やはり16トラック個別に聴こえるアナログで育った昭和の人はこっちなのか。。。
※90年代はもう24トラックです。
当然サイッコーの試聴環境なので私の脳にはこれで十分なのでしょう。

もしや昭和の人間はハイレゾのがっつり感がある音にたやすく身を委ねられない程硬質化してしまっているのか。。。学生時代に何を聴いていても、わざわざ部屋に来てビートルズの素晴らしさを小一時間語っていく父と自分がかぶる。。。。
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そして、実は一番期待していなかった2015年ミックスを頭から3曲試聴。

エンジニアの手を握って涙を流しながらお礼を言いたくなるような仕上がりだった。

バンドとしてのバランス、ライブでも真面目に弾いていた頃の今井さんの良さ(笑
というか、
神経質なほどに音源の再現クオリティにこだわったライブ、そこで得られる音源を超えた満足感が、アルバム音源として出来上がっている。
ボーカルの発声技法、それぞれのギターが持つ振動と残響の特質。
月並みな表現だが、まさにあのステージを見上げ、音に心酔している時の空間に包まれている。
追加の音声は一切加えていない、25年前の音源とは思えない、今の音になっている。
 
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今回、ビクターのハイレゾ配信キャンペーンにも乗っかったリリース。
強引(笑)なキャッチは "ハイレゾがバクチクする" だった。
ハイレゾも』にすればよかったのに。
 
そういえば、丁度、"重低音がバクチクする" の時に、オーディオコンポを買い換えた。
頼んだ電気屋さんが、一生懸命ものすごいバリエーションのパンフレットや畳一畳くらいのポスターを何枚も集めてきてくれた。しかも、ニッパー君の置物付きで。
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今回、当時悪の華のレコーディングが行われた301スタジオを会場にしての試聴会。憎い演出がちらほらで、音楽っていいなー。と思わされるひとときだった。 
 
fin
 


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