eleutôn alupos
いつからかヒンドゥークシュを越え
その先に広がる世界に魅せられて
神々が生まれた地にたどり着いた
若き覇者が駆け抜けた大地は、
乾いた土が音を立てて甘露を含み、泉を満たす。
豊潤なる源は、絶え間なく神々を生み、信仰を織り成す。
覇者が見ようとした世界、その姿をただ追い続け、山脈に赤い月を望む。
とがった岩山の頂きには陰ることの無い太陽が在り
争いと秩序の均衡は、牡牛の血脈から溢れ出し、
その大いなる川は交わり、街に豊かな実りが約束される。
ここには、今へつながる「全て」があるのだけど
いずれは絹の道を東へ、帰路につきたい気持ちに変わりはない。