生誕300年 [若冲の京都 KYOTOの若冲] @京都市美
さすがの狩野先生、いい仕事したはります。
若冲画を観て、込み上げてくるものを感じたのはもう何年ぶりか。
生誕300年若冲の京都 KYOTOの若冲|MBS
2016年10月4日(火)~12月4日(日)
#若冲展 #京都市美術館
狂乱のごとく再来した若冲プームの中、
あの極彩色の三十三幅に至る若冲が、何を思い、何を見て、何を描いてきたのか、
絵師のプロセスが集結された出品群。
若冲を愛でてしゃぶりつくした狩野先生だからこその要所が小気味良く押さえられている。
そのため個人蔵作品も多く取り込まれており、
若冲作品の中でも珍しいモチーフや筆致、初期作品など個性的なものも多く出品されている。
作品の配列も、狩野先生らしい、「ならでは」の見せ方。
同じモチーフと構図の米一斗墨画群も、絵師の巧みな試みと筆の勢い、仕掛け。
そこには若冲作品をより深く堪能できる何かが必ずある。
「同じ絵ばかり」と、すっ飛ばさずに、筆の動きを追ってじっくり見て欲しい。
このクオリティでの若冲作品を扱う展覧会は、
この先そうそう見られるものではないと思われる。
ぜひおすすめ。
若冲の屏風はほとんどがこのような押絵貼屏風
1室のいっとう最初に展示されているこの屏風。構図をどう見るかだけでも、かなり時間を費やせて面白い。
若冲の鳩、こちらも個人蔵。こちらも次いつ観られるかわかりませんぜっっ。
生誕300年若冲の京都 KYOTOの若冲|MBS
2016年10月4日(火)~12月4日(日)